マーガレット・アトウッド『誓願』は希望のある小説だった

前作『侍女の物語』を読んだのは確か4年前くらい。

 

 

『ハンドメイズテイル』というドラマが話題になっているというツイートを見て、配信サイト(Hulu)の契約をしていなかった私は原作を読むことに。

 

当時の私はこの本を読んで、ものすごくショックを受けた。

これが1985年に出版されたなんて、私が生まれるかなり前に書かれた本だなんて信じられなかった。

それくらい私の暮らす世界に近くて、最近の小説のように感じた。

 

そんな私に大きな影響を与えた本の続編が2019年に出版され、日本語訳が2020年に出版された(やっと借りて読めた)。

 

 

 

34年経って続編!

続編が読める時代に生きていてよかった。

 

誓願』の主な登場人物は3人。

 

リディア小母

侍女の物語』でも登場したギレアデを統治する数少ない小母のうちでもとりわけ高位な存在。

クーデターが起こる前は判事をしていた。

ギレアデの創設期に女性を監督する地位に就き、小母として大きな権力を手に入れた。

周囲や自分の言動すべてを書き残し後世に伝えようとする。

 

デイジー

ギレアデの隣国のカナダで暮らす16歳の少女。

古着屋を営む両親はやたらと過保護だがあまり愛情を注いでくれないため、なんとなく家庭で居心地の悪さを感じていた。

成長するにつれて両親が自分と血縁関係がないことに気づく。

ある日学校から帰ると両親が爆発で亡くなっており、両親の仕事仲間から自身の秘密を打ち明けられる。

 

アグネス

司令官の娘として生まれる。妻になる高い身分の女性として大切に育てられるが、自分の置かれた環境や将来に違和感を抱くようになる。

14歳になったときに権力のあるかなり歳上の権力のある男性と結婚することを決められたが、直前にある行動を起こす。

 

 

侍女の物語』はアメリカ国民から侍女になった女性の暮らしを淡々と描いたものだった。

 

そもそもギレアデの体制に巻き込まれ、全てを奪われて侍女にされた女性が主人公だったため、彼女の周りについての限られた情報しかわからない。

視野が狭いような感覚だった。曖昧なところは想像で補いながら読んでいた。

 

女性の財産の所有、職業選択、結婚や出産の自由などのあらゆる権利がある日突然男性に所有されるようになったこと、それだけでなく同じ性別でも階級が生まれたこと、名前が奪われたこと…

単調な生活を送る侍女の生活から分かる情報はわずかだし、感情の描写はほとんどなかったはずなのに、読んでいてつらかった。

 

しかしどうして国家がこんな体制になってしまったのか?女性の権利は徹底して奪われているけれど小母たちはなんで特別扱いなのか?他国との関係は?などと疑問だらけだった。

 

今作は侍女ではない上記の3人の登場人物の視点で話が進む。

侍女の物語』は侍女以外の人物像は定型化されているというか、あくまで立場が違う他人なのであんまり深く描かれていなかったんだけど、『誓願』は他の立場の女性が主役になることで前作よりもギレアデという国が俯瞰できるようになっている。

 

前作では侍女に冷たい妻も、感情がないのかと私が勝手に思っていた小母も、当然人間らしくてほっとした。

 

感想としてはまず架空の国家なんだけど、ギリアデ共和国は常軌を逸した格差社会で、特に女性側の自由がない生活があまりにリアル。

侍女でない立場の人間が主人公になってもその印象は変わらなかった。

 

こんなのありえないって思いたいけれど、今日のオリンピックのゴタゴタを見ていると、何かの拍子に世界が変わっちゃうんじゃないか、自分の全てが奪われることもあるんじゃないかってくらい、身近にありそうでぞっとした。

 

個人的にギレアデで怖いと感じたのは、特権階級が裏で人を痛めつけたり罪を被せても見て見ぬふりをされるところと、大半の女性はそもそも知識を与えられないところ。

 

偉い人の罪は揉み消され、下層に行動や責任だけが押しつけられる社会。

 

そもそも社会の仕組みがいちばん良くないんだけども、上の人の罪は全く明らかにされない。

よくこんな巧妙で地獄みたいな仕組みを考えたなってびっくりしてしまう…

 

たぶんピラミッドの頂点にいる人以外は全員こんなのおかしいと思っていると思う。

私だって同じ状況だったら思うだろう。

 

理不尽なのは間違いないけど、声をあげたら次にやられるのは自分。

何もしなくても自分の階層や振る舞いがだれかの恨みを買って報復されるかも。

 

しかも徹底的な監視社会で、変な行動を起こしたら、もしくはその疑いをかけられたらまず捕らえられてしまう。

 

これがずっと続いたら誰に怒りを向ければいいのかわからなくなってしまうし、恐怖で何もできなくなってしまうのでは?

国家の支配から逃れるには命をかけて逃亡するしかないけど、それも簡単ではない。

 

そして「女性は頭が小さいから、男性みたいにものを考えるのには向いてない(だから何も教えない)」が国の思想だなんてぞっとしてしまうよ…

 

ギレアデの国民として普通に育つとそんな体制に囚われていることに気づけないというのも怖い。

 

 

ちなみに前述した通り、リディア小母は『侍女の物語』ではただの指導者の1人だったが今作ではメインキャラクター。

 

こんなとんでもない社会を作るのに一役買ってきて、だれもが恐れるリディア小母は、もともと判事の仕事をしていたバリバリのキャリアウーマンだった。

 

ある日突然クーデターが起こり、国中の女性が財産や職業を奪われ、捕らえられてしまう。

女性は子どもを産めそうか、知識層であるかどうかなどの基準、つまり新政府から見た価値の有無で選別されていく。

 

リディア小母はいわゆる「学のある女性」として選ばれ、ギレアデの女性を束ねる能力のある支配者として再教育された。

 

世の中のために戦ってきた人が、自由のない国を作ることに全てをかける人になってしまった。

 

そんな感じで(雑)、選民思想と差別と格差と監視と裏切りでやってきた国は、表面的には穏やかな空気が漂っているように見えて内実はめちゃくちゃという状態になってしまった(当たり前)。

 

閉塞感が漂う腐敗しきった社会を目の当たりにしてきたリディア小母は、ずっとそのことを地道に記録してきたんだけど、自らの手でギレアデに壊滅的なダメージを与えることを決める。

 

真実が明らかになったときに、ギレアデでかなりの地位にある自分の立場が危うくなることを知りながら。

 

ギレアデをぶっ壊す方法を必死に考えるリディア小母と、デイジーとアグネスとが出会い、事態は思わぬ方向へ転がっていく…というストーリー。

 

侍女の物語』は結末がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか決められなかったけど、今作は救いのあるラスト。というかハッピーエンド(だと思う)。

 

続編が出る時代に生きていてほんとうによかった(繰り返し)。

 

侍女の物語』がギレアデ全盛期の話なら、『誓願』はギレアデの始まり〜「終わりの始まり」まですべて分かりますって感じ。

 

侍女の物語』よりもいろんな視点でギレアデという国についても描かれるので、前作を読んだ人ならこっちも読んで後悔しないかと。

 

侍女の物語』同様に、エピローグのような形でギレアデの崩壊後に実施されたシンポジウムの内容(スピーカーが女性っぽいのがまた皮肉)もある。

 

ここで今まで読んできて思った「ここはつながってるんじゃない…?」が解決されるし、『誓願』の登場人物の後年が推測できるようになっていて、なんともありがたい。

 

ドラマも興味はあるけど、やはりビジュアルが怖いし、映像化されたものを観ても気が滅入ってしまいそうで、躊躇している

 

『私を離さないで』小説とドラマ

家族が綾瀬はるか主演のドラマ『私を離さないで』をおもしろそうに観ていた。

 

 

原作をよかったらと渡してみたら、読んでくれてこんな本だとは思ってなかったと驚いていた。

 

 

「そんなに違う?」と思ったけれど、私も数話見てみて同じことを思った。

ドラマになるとこんな感じだはと思ってなかったよ…

 

『私を離さないで』は青少年向けの保護施設のような場所で暮らす子供たちが、成長しながら自分たちの生まれ持った過酷な運命に向き合っていく物語。

ドラマだと舞台は日本で、登場人物は全員日本人らしい名前になっている。

 

恭子

小説版のキャシー。明るく優しい性格。

 

美和

小説版のルース。気が強く見栄を張る癖がある。

 

友彦(トモ)

小説版のトミー。幼い頃は癇癪を起こすことがあったが成長につれて克服する。

 

 

外部から隔離された全寮制の学校で、生徒たちが自分の運命を躊躇わずに受け入れられるよう、間違っても逃げ出したり将来の夢を持ったりしないように慎重に育てられる。

 

学校を出たら次は同じ立場の人が集団で暮らす施設に移り、しばらく生活する。

 

その後は自分たちが生まれた目的である”提供”に備えて待つ。

 

ストーリー自体は小説とドラマとで大きくは変わらない。

ただ小説は昔のイギリスが舞台なので自分と離れていてファンタジーっぽく感じられてけど、日本が舞台だと何せ役者さんも有名な方ばかりなので、なんか生々しいと言うか、現実感がある…

 

物語のキーとなる秘密があり、最初のうちはそれははっきりと明かされないのだけれど、登場人物が成長し生活が変化するにつれて、読者は次第にその秘密の内容に近づいていく。

 

私はドラマを最初の数話しか見ていないけど、この「秘密」がさっそくドラマの1話目で明かされるので、「それはいくらなんでも早過ぎるだろうよ!!」という気持ちでいっぱいになった。

盛大なネタバレを最初にやるのか。

 

個人的にこの部分は小説だと違和感を感じつつも、疑いがじわじわ確信に変わっていくところがいいんだよ〜と思っているので、ドラマの隠さないスタイルに驚いた。

 

でも、ドラマってより多くの人に見続けてもらうためにあれこれ考えて作られているんだろうな…盛り上がるシーンを継続的に入れてかなきゃ毎週見てもらえないよね…と後から妙に納得してしまった。

 

小説『私を離さないで』は淡々と話が進む。

幼少期の楽しい思い出から、自分と同じ境遇の人々がどんどんいなくなっていく最近の生活を主人公が現在の自分の思いを交えつつ独白するんだけど、どこか過去を振り返るような、ある程度当時とは距離を置いたような語り方だからかもしれない。

 

逆にドラマは登場人物がかなり濃く、人間関係の描写に時間が割かれているように感じた。

水川あさみ演じる美和が綾瀬はるか演じる恭子に依存して離れられず、恭子の好きな人と付き合うほんとうに嫌な奴だった。

宝物を盗んだり、恭子の気持ちを知っていてトモと付き合ったり。

小説でも同じことはしてるんだけど、映像になると美和の快活さもあってうまく言葉にできないんだけどやばさが増していた。

 

この人に近くにいてほしくないし依存されたくないな…

自分の大切なものを全部奪われそう。

 

他にもドラマには「3人で以前暮らしていてた施設に行ってみたら雰囲気が一変しており、しかも恭子のそっくりさんがいた」などのオリジナルのエピソードが付け加えられている。

 

先述したとおり、小説は大きな事件は何も起こらずゆっくり話が進むので、スピード感やおもしろさを求める人にはドラマがいいかもしれない。

 

ちなみにイギリスで映画化されているし、日本で多部未華子主演で舞台にもなっている。

映画の方が小説に雰囲気が近いのかな…(まだ見てない)

 

 

【感想】『スタープレイヤー』(恒川光太郎)

友人に勧められた本。

 

 

タイトルの「スタープレイヤー」は願いを10個叶えることを認められた選ばれし人間のこと。

 

主人公は異世界に飛ばされて願いを10個叶えられる権利を授けられる。

自分のことにばかり願いを使うのかと思いきや、話はどんどん予想と違う方向に…


予想のつかない方向に話が進むので一気に読み切ってしまった。

 

異世界に転生して願いが10個叶うって言われたら私はどうするだろう。

 

ちなみにこの本の「スタープレイヤー」が頼める願いにはいくつか制約があって、万能ではない。

 

たとえば願いを使って死んだ人を生き返らせたり人を若返らせたりすることはできるけど、不老不死は不可能。

 

「おいしいものをお腹いっぱい食べたい」とか「幸せになりたい」とかの定義が分かりにくいことを頼むことはできない(夕張メロン100個ほしいみたいな具体的なのは可能)。

 

異世界には自分の知っている人は誰もいないけど、願いを使って現実の世界の誰かを呼び出すことはできる。

 

設定がけっこう細かい。

 

私だったら 

・理想の容姿

・理想の住環境(家や庭)

・理想の生活環境(買い物とか趣味とか)

あたりに願いを使うと思う。

 

本当は家族や友人を呼び出したいけど、このシステムだと転生した人間はあくまでコピーであり、元の世界ではいなくなったことにはならず存在し続ける仕組みらしい。

元の世界に戻ろうとするとおそらくコピーは(自分でも他人でも)行き場がないので消滅してしまうそう…

 

自分ならともかく、他人を勝手に呼び出して戻れなくするのはかわいそうだからできないかな…

 

というわけで私は10個も使いきれそうになかった。

 

この本の主人公は異世界に突然飛ばされて、最初は自分の欲望にまかせて願いを使っていく。

 

でも新しい世界で他のスタープレイヤーや現地人と出会い、他人やもっと広い世界の幸せのために願いを使うようになっていくところがおもしろかった。

そして願いを叶えられるなんかすごい力を持っているんだと異世界の人に知られ、崇拝されて悩むところがとても人間らしかった。

 

願いは有限なので、考えずになんでも叶えていたらあっという間になくなってしまう。

私は自分のこととして考えたらとこっちが心配になる。

 

一方で願いさえ残って入ればどうにでもなる世界に飽きてしまう登場人物もいて、人って色々だと思った。

 

主人公が異世界にはまだ存在しない文明の利器を呼び出すことについて、そもそもやっていいことなのか、自然に発明されるのを待つべきなのか考える場面があった。  

 

異世界は現代の日本よりやや文明が遅れている。

国家や部族は存在するが、電気が通った程度に発達したところもある。

 

主人公は迷った末に弓矢で戦っているような文明に自分が考えた「多くの人が幸せになれるもの」を与えたけれど、みんながきっと幸せになれるだろう、という上から見た理由で優れたものを勝手に持ってきていいのか、考えてしまった。

 

【海外旅行】2020年11月ソウル旅行記

初めて行った韓国は、すぐ着いてしまったので驚いた。

フライトは片道2時間弱なので、映画1本観終わらないレベル。

国内に近い気軽さで行ける。

 

行き帰りでベネディクト・カンバーバッチの『シャーロック』を観ていて、怖いけどおもしろかった記憶…

 

 

景福宮

 

goo.gl

 

人が住んでない皇居みたいな場所。

広くて自然がたくさんあり、散歩好きとして血が騒いだ。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001123j:plain

f:id:sakura__mochi:20210131001151j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001201j:plain

 

韓服の貸し衣装屋さんがまわりにたくさんあり、コスプレをした老若男女がたくさんいた(ちょっと歩きにくそうだった)。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001213j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001208j:plain

 

建物が建物なので、チャングムの誓いを思い出した。

 

日本で例えると、京都に行って着物のレンタルで観光する感じか…やったことないけど…

 

寒かったので断念したけれど、ほんとうにかわいかったので、次回は写真用にコンディションを整えてやってみたい。

 

東大門の服屋

毎日朝方まで開いていて、若者がショッピングに行くらしいモール的なところ。

 

外を歩いていても建物が明るくて目立つので、すごく景気がいいのかと…バブルみたいな…

 

服を買えたらな、と思ったけど、言葉が分からないので試着もはばかられて、すぐに決めることもできないので何も買わず。

 

お店によるけど原宿っぽい個性的で若い子向けのデザインが多めだった。

 

肉典食堂

 

goo.gl

 

f:id:sakura__mochi:20210131001612j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001108j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001058j:plain

 

↑の辛いチーズチャーハンみたいなのがすごくおいしかった。

 

日本人のお客さんもたくさんいた。

 

タッカンマリ

 

goo.gl

 

検索すると一番に出てくる有名なお店。

開店時間くらいに行ったので待つことはなかったが、店内はほぼ満席になりかなり混んでいた。

 

鶏が丸ごと入った鍋。

食べやすい大きさに切ってもらえる。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001038j:plain

 

辛くないけど、辛味調味料みたいなものがおいてあって、好みの量を入れてねスタイル。

 

鍋に鶏肉と野菜は入っていて、麺やらトッポギやら好きなものを追加で注文する。

 

2人で鍋1つで麺を追加で頼んで、量としてはちょうどよかった。

 

DORE ART VILLAGE

 

goo.gl

 

ガイドブックを見てから食べてみたかった、断面がすごいミルクレープ。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001052j:plain

 

映えがすごい。

 

他のケーキもかわいいのが多め。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001111j:plain

 

Onion Cafe

 

goo.gl

 

こちらも映えがすごいパン屋さん。

 

パンも飲み物もだいたい500円〜くらい。

 

パンとコーヒー頼んだら1000円越えるんよ…まじか…(思考が貧民)

 

価格が強気でびっくりしたけど、混んでたのと立地とお店の雰囲気(古民家カフェっぽい?)で納得。

なんか座敷みたいな席もあり、落ち着けるいいお店だった。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001023j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001018j:plain

 

f:id:sakura__mochi:20210131001218j:plain

 

食べたのはおしゃれ揚げパン。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001227j:plain

 

いろんなパンがあってどれにするか迷ってしまったのでまた行きたい。

 

海苔巻き(キンパ)

ちゃんとしたお店のものを買おうとしたけどなかったので、韓国のセブンイレブンで買った。

 

いろんな味があった。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001043j:plain

 

BHCチキン

 

goo.gl

 

素手で掴んだら手がベタベタになるであろう、味の濃いフライドチキン。

ビニールのグローブがついてくる。

 

f:id:sakura__mochi:20210131001031j:plain

 

注文してからできるまで30分くらい?待ったけど、寒くてつらかった。

 

おいしいけど量はかなり多くて、2人では食べきれなかった。

漬物っぽいものもついてきて、そっちもおいしかった。

 

明洞餃子

 

goo.gl

 

おいしい。

ここで、韓国のごはんやさんのキムチは食べ放題でおいしいけど、私にはちょっと辛すぎることに気づく。

 

f:id:sakura__mochi:20210131002050j:plain


 

少年食堂

 

goo.gl

 

f:id:sakura__mochi:20210131002717j:plain

 

デパート地下のフードコート的なところで食べた。

 

えびの丼(カンジャンセウ)を食べようとしたんだけど、売り切れていたので代わりの海鮮丼。

 

イサックトースト

 

goo.gl

 

テイクアウトのトーストサンドのチェーン店。

クレープみたいに注文してから作ってくれる。

 

f:id:sakura__mochi:20210131002415j:plain


 

f:id:sakura__mochi:20210131002042j:plain 

 

自分で見返してみて、ずっと食べていた旅行だったと気づいた。

 

韓国は食べたいものおいしいものがたくさんあり(感想もおいしいしか書いてないな)、自分の胃の小ささを残念に思うことが多かった。

 

というより食事の回数に対して食べたいものが多かったから、はやくリベンジしたい。

 

また思った以上に土日休みのお店が多く、実際に行ってみたら空いていないお店がいくつかあった。

 

特にコスメブランドのhinceのフラッグシップストアは日曜に行こうとしたところ、店休日とのことだった残念!

 

hince.jp

 

hinceはその頃日本でもSNSで話題になり始めていたので、絶対試してみたいなと思っていた。

 

来てみたらびっくりするほどソウルには取扱店舗がなかった。

CHICOR(シコール)という日本で言うとアットコスメストアみたいないろんなブランドが集まったお店で気になってたものを見た。

 

明洞あたりは観光客でかなり混んでいたので、次は平日に行ってみたい。

 

そして今回は行けなかったけど、次こそこの図書館行くんだ!

 

www.tabikobo.com

【感想】『言い寄る』(田辺聖子)

 

 

経済的に自立したサバサバ女性の乃里子がボンボンの剛や、かなり年上の既婚者の水野とは割り切って楽しく付き合えるのに、ずっと好きだった真面目で素朴な幼なじみの五郎には何も言えずうまくいかない話。

 

乃里子は今でいうフリーランスのような働き方をいていて、自由奔放で、頭が良くて、そういうところが自分の魅力だってよく分かっているはず。

少なくない数の男性から言い寄られているはずなのに。

 

好きな相手(五郎)にはなかなか直接的なアピールができず、勇気を出して行動してもスルーされるの繰り返し。

 

乃里子が家で飲もうって誘ってるのに五郎が飲んだ末に終電で帰るところとか、「ほんとになんとも思われてないのか…笑」とびっくりした。

 

五郎は乃里子のことを妹のようにかわいがりつつ恋愛対象じゃないと思っているのか、それとものりこの気持ちに気づかないフリをしているだけなのか、気になって仕方なかった。

 

最後まで読んだ限りでは五郎は気づいていなかったし、そもそも乃里子のことをそういう対象だと思っていなかったらしい。

 

乃里子が他の男性と遊んでいる間に乃里子の親友で、浮気相手の男性を妊娠した美々が五郎と距離を縮める。

 

子どもを生みたいから一時的に籍を入れてほしいというかなり図々しい美々の頼みを、五郎は人助けのためと快諾する。

 

その後色々あって、美々と五郎はほんとうに結婚することを決めてしまう。

 

後から乃里子は実は五郎と2回目に会ったときに言い寄られていて、と美々に告白される。

 

この展開のスムーズさと乃里子がヤキモキしている感じが読んでいて苦しかった。

 

ずっと好きで(好きすぎて何もできなかったけど)狙っていた人が、自分になんのそぶりも見せてこなかったのに、自分の親友に会ってすぐ告白していた?

 

私みたいな1人で生きている強い女じゃなくて、困ったら周りにすがれる弱くてかわいい女を選ぶのね、みたいな。

 

知ってた、世の中そんなもんだよね。

 

このへんの乃里子の疑いが失望に変わっていく感じ、嫌な予感が当たる感じは、Juice=Juiceの『ひとりで生きられそうってそれってねえ褒めているの?を思い出した。

 

www.youtube.com

 

こんなこと我が身に起こったら、私きっと立ち直れないから、2人とそっと距離を置くしかない…もう会えなくなりそう…

 

好きという気持ちが強過ぎて、関係性が変化するのが怖くて何もできなくなる乃里子の気持ちも共感できた。

 

これはもう自分の気持ちが好きっていうより憧れになっちゃってる感じもした。

 

乃里子が自分を取り繕わないで他の男性から好かれているのを読むとそうそう、恋愛に限らず自分の好意だったりいい自分を見せたいっていう気持ちを意識するとうまくいかない…と思い出してますますつらくなってしまった。

 

乃里子、結婚とか恋愛にこだわらず幸せになってほしいけど、この喪失感を一生抱え込みそう…

 

大好きだけど応えてくれないあの人も、自分でない誰かにはいい顔して言い寄っていて…という意味のタイトル「言い寄る」なのかなと。

 

この話はまさに自分の思いを受け止めてくれない人に対して悶々としている人がたくさん出てくる話なので、恋愛ってとても残酷だと思った。

 

【感想】「すこやかな服」(マールコウサカ)

 

かわいくて手が届く値段のブランド、foufou。

 

teshioni.com

 

理念についてはSNSなどでだいたい知っているつもりだったけど、デザイナーのマールさんが買いたこの本を読んでみて改めてすごいブランドだと思った。

 

 

 

 

 

セールをしない

 

foufouはアパレルでは当たり前のセールということをしない。

再販の際にも、初販と同じ価格で服を売り続けている。

 

この方法の何がいいって、後から値段が下がることがないので買った人が嫌な思いをしないこと。

 

私は服を買うときにいつも「この後安くなるかな?でも売り切れちゃったらどうしよう…」なんて考えて、買った後に「もっと安くなったじゃん、待てばよかった!」なんて考えてしまう浅はかな人間だ。

 

買った服が値下がりしても、別に損ではないんだけどね、気持ち的にね…

定価では売れないことを前提に作ってるんだと思うと、こちらも底値になるまで待って買いたいなと思ってしまう…売り手と買い手の双方によくない状態だとは分かっているんだけど。

 

なので気に入った服を「損したような気持ちになるのを心配せずに買える」foufouのスタンスは、買い手からしたらすごく誠実だと思う。

 

そして私は商売に詳しくないけれど、同じ価格で再販してちゃんと売れてるfoufouはすごい。

 

オンラインとオフラインの使い分け

 

foufouはオンラインとオフラインの使い分けがうまい。

 

不定期(ほとんど週1回以上?)でインスタライブでやっている服のお披露目会。

foufouの服(たいていその日に発売するもの)を実際に着てもらえてポイントやサイズ感を説明してくれる。

 

服のいいところはもちろん、よくないところ(重いとか、お手入れが大変とか、使っている布量が多くて動きにくいとか)まで伝えてくれる。

むしろよくないほうを強めに言ってくれるので、届いた後に想像と違ってがっかり…が少ないと思う。

 

  • オフライン→試着会

foufouの服を試着できるイベント。

服は後で参加者限定のオンラインサイトで買うスタイルなので、その場で即決せずじっくり考えられる。

コロナの影響で開催を一時的に停止中。

 

私は試着会というか、すごく申込者が増えたタイミングで臨時で設定されたミニ試着会のようなものに参加させていただいた。

 

服はその場で買わない(買えない)ので、スタッフさんの圧みたいなものを感じることもなく、淡々と試着に集中できた。

 

個人的な話だが、私は服屋で服を買うときの店員さんとのコミュニケーションが苦手なので、ありがたかった。

 

行ける人はオフラインで、行けない人はオンラインで。

興味を持った人が服を買おうとしたときの障壁が低い。

 

オンラインを充実させているからこそ、多くの人にとって服を買う機会が減ったであろう昨年も変わらず服の販売を続けられたのだと思う。

 

おしゃれのハードルが下がる

foufouの服はシンプルで、ほとんどのものは年齢を問わず着ることができる。

 

私より年下の人も年上の人が着ていても違和感は全くないと思う。

 

誰も見てないことは分かっているのに「周りから浮かない服、年相応の服を着なきゃ…」と人の目が気になってしまう私にとって、どこでどんな服を買うか考えるのはけっこう難しい。

サイズとか、着てみて似合うかどうか、洗濯機で洗えるか(とても大事)の問題もある。

 

その結果条件を満たしていて、店員さんと話さずに買い物が完結して、手が届く値段のユニクロの服ばかりになる。

 

でもfoufouは作り手もファンの方もとても楽しそうなので、もう少し自分の好きや憧れを優先して服を選んでもいいかもと思えた。

 

 感想

マールさんが、あんまり即決してほしくない、迷った末にfoufouの服を買ってほしい(ニュアンス)というようなことを書いていて驚いた。

 

そういえばインスタライブなどを見ていても、マールさんは欲しいもの全て買ってほしいなんて言わない。

むしろ「全部欲しい」、「どれにするか決められません」などのコメントに「1シーズンに1着ね、考えて買ってね」などと返しているのを見たことがある。

買い手からしたらびっくりである。

 

確かに私の経験でも視界に入ってからすぐ買ったものはあまり使わないし、ずっと欲しいのに買うか迷ったものはもはや恋か?ってくらいずっと考えて、買ったら大切にする気がする。

 

foufouの服は私からしたら手が届くけど決して買いやすい価格ではない。さらにどれもかわいく見えてしまう。

買うか迷って、必要かどうか考えていいんだと安心した。

 

嬉しいことにfoufouというブランドの規模は少しずつ大きくなっていて、ファンもどんどん増えている。

私がfoufouを見ている期間は2年くらいしかないけれど、それでもお客さんも作る人も無理をしなくてもブランドって続くんだなと実感する。

 

これからはときめきも大切にして着るものを選びたい。

 

美容皮膚科で唇のほくろを取った

タイトルの通り、先日唇のほくろをレーザーで取った。

 

私の体にはほくろが多い。

 

ほくろの多さは遺伝性で(確かに親も多い)、年齢とともに増えていくもので(既に悩んでるのにまだこれから増えるの?)、防ぐには紫外線対策が有効で(部活とかで日焼けを気にせず浴びまくってきたのでもう手遅れじゃない?)…と気になって調べたときには自分にとってネガティブな情報ばかり出てくるので、悲しくなってしまった。

 

首回りにほくろが多いのがどうしても気になって、社会人になったばかりのころに4つ取ったこともある。

 

レーザーでの治療は怖かったし、後に傷の保護のために首に虫刺されシールみたいなものを貼っていたのを「それどうしたの?」とたまに聞かれるのにびくびくしていたが、それでもほくろを気にせずに髪を結べるようになって心が軽くなった。

 

ちなみに首元のほくろは「衣装ほくろ」といって、着る服に不自由しないことを意味するらしいので、いいことらしい。

 

4つ取ってもまだ見える限りでは3つあるので、これからも安心して服を買いたい。

 

母親は「首のほくろを取るの?(なんでそこ?)」みたいな反応をしていたが、私にはそれら自分の体からなくなることがとても大切だったのだ。

 

「首にほくろ多いね!」なんて誰にも言われたことないけれど。

 

当時美容皮膚科で大きさも様々な首のほくろを4つ取って、塗り薬なども含めてお値段はだいたい68000円くらいだった。

 

高くてちょっと驚いた。

ほくろの大きさだけでなく、ふくらみの有無によっても料金が変わるらしい。

 

私のほくろはふくらみがあるものが多かったので、その分お高めになってしまった。

 

 

社会人3年目、今度は唇のシミかほくろみたいな小さな黒っぽい点が気になるようになってしまった。

 

なんか目立つな…?と思っているうちに、気づいたらリップ塗っても隠れないくらい程度には濃くなってしまった。

 

唇にもそういうは治療できるの?と思って調べたら、できるらしい。

 

マスクするのが常識、のタイミングでやっておこうと治療することを決めてしまった。

 

ほくろは取ったことあるし〜くらいの気持ちで病院(美容皮膚科もやっている皮膚科)に行ったら、突然の麻酔注射が想像以上に痛くて涙が出た。

 

イメージとしては、唇をはさみで切られた?もしくはペンチで思いっきりねじられてる?って思うくらい。

唇に直接注射はできないようなので、唇の周りの皮膚に刺されているんだとは思うが、それでも痛みは強烈だった。

 

流血しているのでは?と思ったけど、もちろん血は出ておらず注射された箇所が腫れて感覚が麻痺しただけだった。

 

唇はたぶん神経がたくさん通っているんだろうな、と思った。

熱い食べ物、辛い食べ物を食べたら痛いもんね。

 

歯医者だったら片手を挙げていたところだったし、あまりに痛くてそのまま起き上がって帰ろうかと思った。

 

ちなみに麻酔がばっちり効いていたので、レーザー照射自体は痛みも感覚も何にも感じなかった。

 

治療から12時間くらい経って、麻酔の腫れは治り、傷跡はかさぶたのできかけみたいになっている。

 

治療費は小さめのほくろを1つ取って、5000円ちょっとだった。

 

唇の一番目立つほくろを取ったら、その横の別のほくろが気になるようになってしまった。

 

これは気にし始めたらきりがない気がする。

麻酔も痛かったし、こんなことならまとめて取るか、60000円くらいの唇全体にしておけばよかったかも(高いし跡が治るまで目立ちそうだけど)。

全体だと口角のくすみみたいな色ムラにも当てられて、それはそれは悩みがなくなって良さそうではある。

 

今回はあまりに麻酔が痛くて衝撃的だったので、また行こう!とはなかなか思えそうにない(ほんとにまとめて取ればよかったな)。

 

調べてみたら、麻酔シール・テープを使ったり、氷で冷やして痛みを感じにくくしたりしてからレーザー照射する病院もあるらしい。

 

今回は全く他を調べていなかったが、私はあまり痛みに強くなさそうなので、次にやるとしたらそういうところを検討したほうがいいかもしれない。

 

既に書いたが、首も唇もほくろについて他の人に指摘されたことはない(何か言われたとしても、そういうことを言ってくる人なんだと距離を置くと思う)。

 

唇のほくろが化粧で隠れなくて、と書いたが、自分の写真を見たら画質のせいもあると思うが拡大すればなんとか分かるか?くらいほくろは薄くて目立たなかった。

 

自分のほくろを写真で見てあまり気にならないことと、それを取ったのに次はこのほくろ気になるな…という自分に満足できない気持ちに矛盾を感じて虚しくなる。

 

依存だとは全く思わないけど、私はどこまでやれば満足できるんだろう。

今気になり始めたほくろを取っても、すぐ別のところが気になるようになるんだろうな。

 

でもお金でなんとかなることはなんとかしたほうが私は鏡を見たときに幸せになれるので、これからも自分の懐具合と相談しながら自分の生きやすさを追求したい。